腹部超音波検査(エコー検査)について
こんにちは☺
今回は腹部超音波検査についてお伝えしたいと思います。
まず、超音波検査とは?
超音波検査は、人の耳では聞くことのできない高い周波数の音波(超音波)を使って、体内の臓器の形や状態を観察する検査のことです。
超音波を発生させる「プローブ」と呼ばれる器械をからだの表面に当て、跳ね返ってきた情報(反射波)を画像に表します。
この反射波のことをエコーというため、『エコー検査』とも呼ばれます。
X線やCTなどと違い、被爆もなく安全な検査です。音波を当てているだけなので、もちろん痛みもありません。
短時間で非常に多くの情報をリアルタイムに得ることができるので、とても有効な検査といえます。
エコー検査のメリットは
非侵襲的で苦痛がほとんどない。
様々な方向から一度に多くの臓器を観察できる。
時間を問わず、リアルタイムに観察できる。
臓器や脈管、胆管などをきれいに写し出せる。
などがあります。
また、デメリットとして
骨や脂肪、消化管ガスなどの影響を受けやすいので、腸などの観察がしにくい。
体の奥深くまでは超音波が届かないこともある
一度に広範囲の観察ができない
などがあります。
腹部エコー検査で分かること
主に肝臓、胆嚢(たんのう)・胆管、膵臓、腎臓、脾臓、腹部大動脈を対象に、腫瘍(しゅよう)や結石、炎症がないかなどを確認します。
いざ検査!
当院での検査の流れをご紹介します。
①おなかを出して検査台の上に寝ていただきます。
②胸元と腰にタオルを挟みます。
(エコー検査の際、肌とプローブを密着して超音波を当てやすくするためにゼリーを使います。
そのゼリーで洋服が汚れないよう、あらかじめ胸元と腰にタオルを挟んで保護しています。)
③部屋が暗くなり、検査開始。先生がお腹の中を順番に観察していきます。
④検査終了後、おなかについたゼリーを拭き取ります。
⑤結果の説明をいたします。
準備から検査終了まで、およそ5~10分程度です。